グラントシロカブト 1サイクル飼育記録(種親入手・ペアリング・産卵・幼虫飼育・羽化)
グラントシロカブト
(学名:Dynastes granti)
産地:U.S.A アリゾナ州
最大サイズ:89.1mm(2021/09時点)
◇はじめに
グラントシロカブト
アリゾナ州などの砂漠地帯に生息する真っ白なカブトムシです
数ある外国産カブトムシの中でも知名度マックス、やる気マックスオリックスって感じで
分かりやすいメジャー種って感じのカブトムシすね
クワカブまったくやってなかったころの僕でも知ってるくらいの種類でした
シロカブトの仲間って、名前とは裏腹に本種以外はどいつもこいつも黄色い色して
全然白くないのが多い中では、ちゃんと本種はしっかりシロカブトしているかなと思います
ただ、本来どちらかというとグレーに近いようなのばかりですが、厳選しての累代を重ねていただいたおかげかかなりきれいな白い個体が多く出回っております
名前の由来は、シロカブトまあそのまんま白いカブトってことですが、グラントは諸説あるようで
アメリカ合衆国第18代大統領でもある南北戦争の北軍最高司令官ユリシーズ・S・グラント由来説と
アリゾナ州(Fort Grant)に由来するという説があるようで、後者のが最近は有力だそうで
グラント将軍のがカッコイイからそっちでいいじゃんとは思いますが、アリゾナに居てアリゾナ州がFort Grant
ならどう考えてもそっちやろw
と思う筆者でございます。
そのアリゾナ州ですが、米国の左下のほうでメキシコのすぐ上です
こちらで州都フェニックスの年間気温をみると、7℃~44℃とジャポンの夏もおっかなびっくりな気温のようです
といってもグラシロがいるのは砂漠ではなくおそらく山岳部でしょうから、実際はもっと涼しいところにいるのかとは思います
あとアリゾナっていうとやっぱり世界遺産のグランドキャニオンですね
話それますけど小年時代にミスチルの名曲「tomorrow never knows」あるじゃないっすか。
あれのPVのラストサビの崖のとこ、20年くらいずっとグランドキャニオンだと思って生きてきたんすけど、調べたらあの場所オーストラリアのグレート・オーシャン・ロードってとこみたいですね
グレートオーシャンロード・・・・
「偉大なる海の道」
かっこいいですね。
調べたらポケモンの後半に出てきそうな風景でした。
メノクラゲやらサニーゴやらが出てきそうな雰囲気してますね
また脱線しましたね、戻します
本種ですが、昔は結構入っていたようですが最近は全然WD来ないですよね。
2014年くらいのランバーさんが入れてくれたのが最後なのかな?
となると6~7年くらい入っていないですよね
去年、チルパンシンゴのヒルスが入ったので、そろそろ本種も来てくねえかななんて
飼育に関しては、よほど極端な地方じゃなきゃ温度管理はぶっちゃけなくてもいけるんじゃないかと思います。
とりあえず卵の期間がちょ~~~~~~~長くて
1~6カ月程度となるようで、そこから1年程度の幼虫期間を要するようです
というかそれが嫌でずっと敬遠していたのですが、色々と種類抱えるうちに
まあ別にええかってことで見た目も好きだしやることにしました。
◇種親紹介
個体データ ♂:65.5mm 2021年2月23日羽化/3月18日後食 ♀:54mm 2021年3月18日羽化/4月5日後食 産地 :U.S.A アリゾナ州 累代 :CBF1 購入 :2021/4
ヤフーオークションにて、結構白がきれいなペアをお手ごろな価格で落札できました
たしか4000円程度だった気がします
到着してご対面
胸部の黒いモニャモニャしている部分が毛細血管みたいでちょっと気持ち悪ですね
ゾワッっとしちゃうww
本種に限らずたいたいの種類がそうですが、湿気が多いと黒くなります
なので乾燥させると鮮やかな色になりますので、写真を撮るときなんかは水けをとって10~20分ほど放置するときれいになります
オウゴンオニとか特に。羽化したてのド新成虫ではやらん方がいいと思います
背面から
黒点が少なく結構満足しています
真正面から
なんか心なしか、笑っているように見えますね
なにわろてんねんしばくぞ案件です
この3枚目の写真なんかかわいらしいですよね(笑)
まあ、どう考えても僕の方が可愛いんですけどねww
真横からサイズは割と小ぶりですが全然見れるフォルムというか見た目ですね
最大89mmっていったいどんだけでかいんでしょww
裏面、結構毛深いですね
照明強めにしてみた
メスです
ヒルスとかのメスと違って、オスと同じようなグレーなのでわりと見分けはつきやすいように思います
他のシロカブトのメスって黄色ですよね?
これヒルスかぁ?
グラシロやろおぉみたいなメスたまにヤフオクでみません?
混ざってんですかね?
どうなんでしょ、エロい人教えてください
◇ペアリング
期間:2021/4/11
購入時にすでに活動しており
即ブリ状態だったので1週間ほどゼリーを与えてからハンドペアリング
とくに何事もなく即合体でスムーズに完了
◇産卵セット
写真撮り忘れましたが、別に特記事項もないですね
セット期間:4/下旬~5/30
ケース :コバエシャッター大ケース
内容 :月夜野完熟マットと黒土を半々で混ぜたものを適当に8割押し固めて1割かぶせる程度のいたって普通のダイナステスセット。
卵期間長いし、ちょっと長めのスパンで割り出そうかと思い1カ月ほど放置
◇割り出し
□結果
卵:23個
割り出したときにつぶれた卵が結構あったので
ダメそうだなあと、なぜか思ったんですけど、写真見たら全然大丈夫そうな見た目してますね
全然もっと産んだでしょうけど
割り出しの時に大ケースをひっくり返すさいに手が滑りトロ舟のうえにボトンと落下
↓
メスが結構上のほうにいたためケースとトロ舟にギロチンされてしまいポクチンしてしまい、これにてセット終了
その後は、ボトルに入れて真夏の常温に放置したところ
7月上旬くらいから下旬にかけて正確に何頭か忘れましたが7~8頭孵化しました
単にかかりが悪くて孵化率が落ちたのか常温にさらしたのが原因かは不明です
ただ懸念していた孵化までの期間は1か月ちょっとといたって普通でした
アリゾナが冬はカラッカラに乾燥していて、夏は蒸しむしの多湿のようなので
いったん冷やして、加温するなど色々裏技があるようですが、僕も実際適当で全部孵化しましたし
冷暗所で放置で1か月くらいだったみたいな話も小耳に挟みました
で結論、僕はこれからも割り出し後は湿度は多めでそれなりの温度で管理し
あとは祈る!!!
で行こうと思いますwww
◇ボトル投入
投入日 :2021/8/5
ケース :1600ccブロー容器
内容 :MDカブトマットベーシック改
孵化後しばらく経過し、2令になりだしたので
本種は多頭飼育も可能で
いきなり1600ccはちょっと贅沢かもしれませんが個別管理
かなり丈夫な種類のようで常温管理で全然いけるようですので
我が家のスペース争奪戦が勃発した場合は廊下でコンテナ多頭飼育にシフトするかもしれません
次は羽化報告になると思いますので来年夏~秋くらいですね。
モチベが続く限りは75mmくらい目標にやっていこうと思います
◇まとめ
あ、ごめんなさい。
ちゃんと羽化までもっていったんですけど(途中数匹落ちて2匹と3匹で5匹ですが・・・・)
この後、完品のオスが羽化しました(写真ないですけど)
2022/7~9くらい色々忙しかったので
写真も撮らずにほったらかしにしていて
一応ペアリングはさせたんですけど、放置している間に死んでたのでこれでいったん終了です
まあ、常温で飼えるし多頭飼育も問題ないので、気が向いたら幼虫でも買ってやろうかなと
あ、あと最後にこちらの写真なんですが
インスタグラムにアップしていたところ、フォロワーの外国のお兄さんが絵をかいて下さいました
めちゃくちゃ嬉しいです。この場を借りてお礼申し上げます
(When I was uploading it to Instagram, my follower’s foreign brother drew a picture. I’m really happy. I would like to take this moment to say thank you)
今回もありがとうございました。
-
前の記事
Unknown(インドグランディスとホーペのハイブリッド個体?雑種)記録 2021.10.01
-
次の記事
2021年昆虫イベント(インセクトディスカバリー7/18・11/14) 2021.11.16