ハナカマキリ 飼育記録(初令幼虫~羽化)
ハナカマキリ(ランカマキリ)
(学名:Hymenopus coronatus )
産地:インドネシア(ジャワ)・マレーシア
◇はじめに
ハナカマキリ(ランカマキリ)。ラン科の花に擬態する事で有名で、外国のカマキリにしては知名度が高い種類と思います
どうぶつの森にも出てくるし
一番知名度があるのが3令幼虫くらいですかね
うってかわって初齢幼虫は赤と黒の混じった体色で、アリみたいです。
サシガメっていうカメムシに擬態して身を守っているようです。
脱皮をしていくと、脚の第一節の部分が、ランの花びらっぽくなり、体色も薄ピンク色が混じった白色となって、This is ハナカマキリって感じになります。
成虫に羽化すると、ほぼ白で翅も生え飛べるようになります。花というよりなんかタマネギみたいになりますね
成体はメスが体長70mm前後と大きいですが、オスは30mm程で小指の先っちょくらいしかなく、雌雄のサイズ差が極端です。
また、色もメスは綺麗な白を基調とした色ですが、オスは茶色っぽくなんか小汚いです
そのため飼育するうえではメスのほうが人気があります。
オス成虫
メス成虫
日本に現在流通しているのはインドネシアのジャワ産とマレーシア産ですが
ジャワ島産に比べてマレーシア産は一回り大きく値段も高いです(単純にジャワはアリストさんが定期的にそれなりの量を持ってきてくれるため流通量が多いという点も大きいでしょうが)
オスはメスに獲物と勘違いされて食べられる事もあるので、他のカマキリ同様、交尾時にはそ~っとメスに近付いて、メスの隙を突いてサッと飛び乗ってヤります。恐る恐るせざるを得ないってなんか人間とは違い気の毒ですね(笑)
餌は飼育するうえでは、3令くらいまでショウジョウバエなどの小さい羽虫かめちゃくちゃ小さいコオロギ
羽無しのトリニドショウジョウバエが便利ですね。勝手に増えるんでランニングかからないし。
幼虫は小さい蛆虫なんですけど
カップの中で培養してる分には不思議なもんで平気なんすよ
私はあの培地の臭いが嫌いです、オェッ!ってなります
3令くらいからは、ひたすらレッドローチというゴキブリがオススメです
・・・・
ええっ!?ゴキブリ!?
って思ったでしょ!!
わかりますよ、いやわかりますよ自分も以前そう思っていましたよ、イエコオロギ使うわって。
でもね・・・・
そら劇的に気持ち悪いですけど
■レッドローチ
・羽もないから飛ばない(下に多少のジャンプはするけど)
・プラケースの壁も登れない
・鳴かない
・臭くない
・共食いもしない
■コオロギ
・ウルサイ
・跳ねる
・共食いする
・臭い
・めっちゃ死ぬ
・反撃する
コオロギなんぞよりよっぽどオススメです。マジで
ちなみに野生ではハチとチョウ系ばかり食ってるみたいで、幼虫はトウヨウミツバチをよく食べてるようです。
幼虫が外見が実に花に似ているのでハチを誘引するようです。
花と同じように紫外線を反射して共通して紫外線を見ることのできる訪花昆虫にはカマキリと花を間違うらしいです。すごいのかアホなのか・・・
あとハナカマキリの幼虫は顎の周辺からミツバチの群れ内のコミュニケーションに使われる誘因作用を持つハチのフェロモン物質を放出することでハチをおびき寄せているみたいですね。
成虫の顎は出ないみたいですね。そのままにしておいたらいいのに(笑)
僕の顎からも綺麗なお姉さん誘因するフェロモンでないですかね・・・せいぜいハエくらいしか来ないですね
うんちくコーナー終わり
◇購入・個体紹介
個体データ 産地 :インドネシア ジャワ 累代 :WF1 購入 :2021/5/24
ヤフオクでジャワ産の初令幼虫が5+1匹で出品されていたので落札しました
コロナ禍も関係あったのか野外品が減っている時期でちょうど隙間の時期だったのもあり
結構競り、1万ちょいくらいで落札しました。
到着すると800プリンカップにぐるっとホッチキスで鉢底ネット
蓋にも大きめの空気穴にネットと水をしみこませたメラミンスポンジが刺さってました
10匹入っててビックリしました、大サービスです。
1匹死んでたんですけどね
なので9匹での飼育スタートです
◇初令幼虫
キイロショウジョウバエを与えていましたが
9匹いたので結構なスピードでなくなり
トリニドショウジョウバエを与えていました
ここで結構死んでしまい
結局5匹残りました
◇2令幼虫
2021/6/5に一匹脱皮しておりました
ちよっと見た目がハナカマキリっぽい感じになりました
一匹脱皮失敗で死亡
後日、ぶら~んとぶら下がり脱皮をしていました
画質残念ですね
その後、しばらくトリニドショウジョウバエを与えていましたが
ポチポチと星になっていき
全滅です
何だったのでしょう
乾燥はよくないと思っていたので湿度には気を付けていました
もしかしたら、餌のトリニドの死骸とか諸々が腐敗していてアンモニアが出てたのかもしれません
小さい幼虫は結構脆いのかもしれません
いったんここで諦めました
◇再チャレンジ
アリストさんが夏~秋にかけて何度か持ってきておられていて
前回チャレンジ中に6月に一度ペアを落札しましたが発送前に死亡にて入手できず
その後、しばらくカマキリはもういいやとか思っていましたが
11月にアリストさんでお買い物をしたときちょうどメス単品が2匹でてて、ついでに買いました
今振り返れば、この時の買い物
タリアブ島のオキピとペレメタとスラウェシアトラスで2万くらい買ったんすけど
ハナカマキリ以外何一つ、意味のない買い物だったなあと反省
◇紹介
個体データ
産地 :インドネシア ジャワ
累代 :WD
購入 :2021/11
◇到着 3令?幼虫 2021/11/24
見慣れたアリストさんの460ccプリカにティッシュが入って到着しました
無事に到着し一安心です
とりあえずデジケースに鉢底ネットをバンバン入れて、ティッシュペーパーを敷いて管理します
湿度は多めです
真冬なので常温はアウトですので、クワカブのブリードルーム兼自室で飼育します
せっかくなので幼虫の姿を撮影しておきます
カトレアの造花に乗せて
それ用に胡蝶蘭のフェイクを買ったので(何やってんだかw)
いつものグレープバインに乗ってもらいました
結局、これが一番いいような
めっちゃ攻撃してきますね
露骨に怪訝な顔で見てきますね
顔芸が多彩なので結構面白いです
カブト・クワガタは感情0!って感じですからね(笑)
◇脱皮 4令?幼虫 2021/12/7
飼育して2週間が経過し、脱皮しました
なんか唐突にドエライピンクになりましたね
これが1番ハナカマキリって感じがします。
このピンク具合は割と周りの環境?コンディションによる気がしますね
2匹いてA・Bって分けてましたが
フォルダ見返したらどっちがどっちかわからんくなりましたww
カブクワみたいに大きさとかの個体差があまりないんで
◇脱皮 5令?終令幼虫 2021/12/22
2週間ほどで脱皮しました
だいたい2週間ペースみたいですね
ピンクが薄れました
このころは2日に1回ほどレッドローチを数匹与えてました
背中の羽になります世的な部分がちょっと発達してきてますね
相変わらずジト目ですね
基本的に「ナンヤネン」って感じの表情です
◇羽化 成虫 2022/1/15
3週間ほどが経過し
ふと見てみると羽化真っ最中でした
なかなかきれいですね
ここまで来て不全したらたまったもんじゃありませんので良かったです。
1週間ほど経過し、だいぶ落ち着いた頃合いで
記念に写真を撮っておきます
いきなりデカく長くなりましたね
急にどっしり感が出ました
ピンクはほとんどなくなり白です白
真上から。
花っぽさはだいぶなくなりましたね
ドレスというか、カーテンみたいな感じです
◇ブリード
メスが羽化したので、せっかくなので産卵チャレンジと思い
ヤフオクでオスを落札しましたが、到着するまでに
メスが一頭死んでいました
少し餌やりをサボっていたのが原因かもしれません
残っているメスでなんとかしようと、レッドローチを結構な量入れたところ
コイツら、めちゃくちゃ食うんすね・・・・
無事にオスが到着しました
ちっさ!!ナニコレちっさ!!
こんなに小さいんすね、オス
メスの半分以下の大きさです
しかしながら、メスのほうがたぶんレッドローチに噛まれた?のか何なのか、露骨に弱っており
しばらくしたら最終的に
「Air/まごころを君に・・・」
のエヴァンゲリオン弐号機みたいになってました・・・・
後味が悪いですが残念ながら終了です
※後でわかりましたが、レッドローチも普通に反撃しますね・・・大きいのの入れっぱなしはやめた方がよさげです。気を付けます
マレーシア産もやってみたいですが、結構高い(4倍くらいする)のとカマキリにそこまでの情熱はないので
またアリストさんがジャワ産持ってきたら幼虫からやろうかなあと思います
羽化までやってみた感想としては・・・・
「気が向いたときにゼリー放り込んどきゃいいカブクワと違って邪魔くさいなあ・・・です(笑)」
追記:2022/4/28に1ペア買いました・・・・
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